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③ 中長期インセンティブ(株式報酬)

  • 5月4日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月15日

企業価値を増大させる仕組みのつくり方


当社の強みは、米国ペイ・ガバナンスLLCのグローバルな知見と、日本法人として日本企業の役員報酬ガバナンスに向き合ってきた実績の組み合わせにあります。米国でS&P500やラッセル3000構成企業を含む幅広い企業を支援してきた経験と、日本市場の文脈を踏まえた洞察を掛け合わせ、各クライアントの状況に応じた助言をご提供します。


経営者と株主の利害共有 ── そのために最も強力な仕組みが、株式報酬です。

株式報酬には、目的に応じて主に3つのタイプがあります。


3つの株式報酬


■ ストックオプション


将来の株価で株を買う「権利」を与える方式。会社の現金は出ていかず、強い成長インセンティブが働きます。スタートアップなど成長期の企業に適しています。


■ RS / RSU(譲渡制限付株式)


一定期間在籍すると、付与された株の譲渡制限が解除される方式。「辞めずにいること」へのインセンティブ。優秀な経営者を引き留める(リテンション)効果が期待できます。


■ PSU(パフォーマンスシェアユニット)


業績達成度に応じて、株式と交換できる「ユニット」を付与する方式。具体的なKPIと結びつくため、業績伸長への効果が最も強い仕組みです。


特に重要なのは PSUの設計

PSUのKPIとして有望なのが、TSR(総株主利回り)です。配当を含めた株主リターンを測る指標で、株主の評価をそのまま映し出します。


📘TSR(総株主利回り) ── 株価の値上がり益と配当を合わせた株主のリターン。Total Shareholder Returnの略。

TSRは、景気や為替の影響を除くため、絶対値ではなく相対値で評価します。比較対象をTOPIXのような市場全体にするか、具体的な同業他社グループにするかは、自社の事業特性と投資家との対話の文脈によって判断が異なります。どちらが正解かではなく、選定の根拠を合理的に説明できるかが問われます。


注意点 ── 「常に手に入る」設計になっていないか

ただし、企業によっては相対評価結果が常にポジティブになる設計となっている場合があります。例えば過去10年間で常にTOPIXの上位に位置しているような企業がTOPIXとの相対比較をすることは、必ずしも効果的ではありません。業績連動性の実効性を高めるために、設計時に十分にデータ比較を行う必要があります。





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